社長のBLOG
拝啓 東京農業を応援いただいている皆様
突然ですが、しゅんかしゅんかの店頭には、「前回入荷セール」というPOPがあります。
これは、前の日に入荷した野菜をだいたい20円引きで販売しているというものです。
しゅんかしゅんかが、直売所なのか八百屋なのか、は社内外で認識が分かれているところでありまして、直売所を狭く定義して、農家さん自身が売っている所ということであれば、当社は直売所ではないです。仕入ルートに市場を介さないのはちょっと特殊だけど、まあ、街の八百屋さんということになります。
でも、私自身は、農家さんの温度が伝わるお店であってほしいという思いを込めて、直売所と呼ばせてもらっています。
しかし、もしも、しゅんかしゅんかを街の八百屋さんだと考えると、「前日入荷したものを値引きする」という行為はとんでもなく破壊的です。
八百屋さんやスーパーでは、よほど鮮度が落ちたならともかく、1日経ったくらいで、明確に値下げすることはありません。次の日も同じ値段で売るし、多少変えることもあるかもしれませんが、ルールはない。
しかし、しゅんかしゅんかでは、一部の根菜を除き、翌日には必ず値下げがなされます。そして売り切ってしまう。
これは、鮮度にこだわる!という当社の強い意思です。
つまり、しゅんかしゅんかでは、その商品が「何日お店に滞留しているか」がPOPに書いてありますし、スタッフに聞けば分かります。
他社で試しに「この野菜はお店に来て何日目ですか?」と聞いてみてください。「新鮮野菜」などと看板やチラシに書いてあるのにもかかわらず、入荷日がすぐに分からないということも多い。
それでは、看板に偽りあり、ではないでしょうか?
超絶、鮮度にこだわる八百屋。それが「しゅんかしゅんか」というお店なのです。
ま、しゅんかしゅんかを直売所だと定義すれば、しごく当然なことなのですがね。
株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。