社長のBLOG
拝啓 東京農業を応援いただいている皆様
エマリコくにたちは4月から新年度です。
新年度にあたって、スタッフ向けに抱負やら方針やらを発表したので、こちらにも転載したいと思います。
ちょっと手抜きのブログ更新です…笑。ご笑読くださいませ!
(社外秘情報あるので、ごく一部改変しています。)
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お疲れ様です!
今日は3月31日、エマリコくにたちは3月決算会社ですので、
年度の最終日でした。
お店をやったり、野菜の卸売をしたりといった仕事は、
地味な作業の連続です。
それを日々、丁寧にコツコツ積み上げてきた結果として
毎日お客様が通ってくれる、お店ができあがっています。
あらためて、スタッフのみんなにありがとうと伝えたいと思います。
振り返ってみると、2017年度は、KUNITA-CHIKA出店を準備しつつ
京王ストアの野崎店(三鷹市)に野菜を卸し始めるところからスタートしました。
とても昔のような気がします。
(中略)
もちろん今年度の大きなトピックスはKUNITA-CHIKAの出店でした。
冬場はもともと弱い業態のところ、とくに今年の冬は寒かったので一時期苦戦しましたが
(その分、野菜の相場が上がったので、会社全体としては文句は言えないけど)
着実にリピーターが付いているので、ここからの伸びは期待できます。
そして赤坂見附プロジェクトも着々と進行、ビルは3月に竣工しました。
来年度さらに飛躍していくために、1月に区部流通準備室を設置し、
アルバイトとして当社で働いてくれていた2名のスタッフが
4月から正社員スタッフとして参加してくれます。
社業の発展は、みんなの待遇を上げたり、職場環境をよりよくしていくことにもなりますし、
何より、多くのリピーターさんがいるということの証明です。
みなさんがお金を使う時に、慎重に店や商品を選ぶのと同じように、
お客様の購買行動もきちんと選択した結果です。
あまたある選択肢のなかで、しゅんかしゅんかであり、のーかるであり、村酒場であり、
KUNITA-CHIKAであり、おおたや京王ストアの地元野菜を選んでくれている。
いつも来てくれるお客様がひとりでもいる、ということは、少なくとも
その人の幸せに私たちが役に立っている、ということです。
もちろんお客様が一人だけでは経営は成り立ちませんが、それでも誰かを幸せにしている
という事実は誇りに思っていいものです。
どのお店も毎日数十人から数百人のお客様が来るわけですから、その方々の
日々の幸せに役立っているという誇りを胸に、さらに多くの幸せを
市民のみなさんに届けていきましょう。
来年度のスローガンは、また別途発表しますが、ひとつの方針としては、
社業を広げていくために事業全体のことにもっと俺自身のパワーを割かなくては
いけないと考えています。
宋文洲(ソフトブレーン創業者)が言っていますが、
『経営者が現場に足を運ばず、売り上げや、人事、トラブル処理に
無関心であれば企業は必ず潰れます。しかし細かな事案に首を
突っ込みすぎると、経営はうまく回りません。
これが「戦略」と「戦術」の違いです。』
もとより、信頼して任せる、この方向性でエマリコはやってきました。
(だから当社の直売所の加工品は店によってかなり異なりますね。)
それぞれのお店の自立した改善力、これを信じて、俺自身は
大きな視点からいろいろ悩む時間をより多く作っていこうと考えています。
さて、この文章はアルバイトさんも読んでいるわけですが、お店の力は
アルバイトさん一人一人が作っています。
そして、お店の力とは、お客様の幸せです。
アルバイトさんのなかには、長い期間エマリコにいる予定でない人もいると思いますが、
そうであっても、日々来店されるお客様の幸福に貢献している、
この実感を持って働いてもらえればと思います。
言いかえれば、お客様の今日の食事が楽しいものになるかどうかは、あなた次第なのです。
もっともっといい会社になれると信じています。
いい会社というのは、儲かっているかどうかではなく、多くのお客様の幸せをつくり、
地域社会から尊敬されている会社という意味です。
新年度も一緒にがんばってくれたら、このうえない幸せです。
菱沼拝
株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。