株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2022.12.26

猫カフェ的?新たな農業体験のスタイルとは

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拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

11月からサブスクリプションとなったイートローカル探検隊、楽しく活動しています!

先週の土曜日は、中屋農園(国立市)で、春菊とほうれん草の収穫をしました。
朝はすごく寒かったのですが(土は霜でガッチガチ!)、昼間は風も穏やかで作業もはかどりました。
休憩のときなど、農園主の遠藤充さんが色々なお話をしてくれるので、とても勉強になります。たとえば、春菊は寒さに弱い野菜なのですが、早めに種を撒いて大きく育ててあったので、寒さに耐えてくれているとのこと。

実際、プロ農家さんの話を聞ける(それも本音的なこととか、専門的なことを聞ける)ことは、イートローカル探検隊の隊員のみなさんにとって重要なポイントとなっているようです。

プロ農家のところに援農にちょくちょく出かけていくイートローカル探検隊は、世の中のどんな商品・サービスに似ているのだろう?
畑からの帰り道、そんなことを考えました。

大人の農業体験としては、大きな存在感を持つサービスに「貸し農園」というものがあるわけです。
たとえば、国立だと、8㎡あたり月額1万円くらいで借りられて、指導してくれる人もいるそうです。

貸し農園とイートローカル探検隊は、どう違うのだろう

CDを購入するのと、サブスク音楽サービスとの違いにも近いような気もします。
イートローカル探検隊は、「自分の畑」はないです。あくまで農家さんのお手伝いなので。
だから、好きなように作付けをしたりはできない。でも、その時々の季節を感じられるし、農作業の楽しさや野菜の美味しさはいただける。
イートローカル探検隊では、他の農家さんの畑も訪問するので、気楽にいろいろ聴けるサブスク音楽サービスにも似ています。

あるいは、水族館にふつうに行くのと、水族館のバッグヤードツアーの違いかも?
同じ農家さんのところに何度も通うので、農業の裏側をしっかりと見聞きすることができます。

あるいは、ペットを飼うのと猫カフェに行くのの違いかもしれません。
ペットを飼ってしまったら、毎日面倒を見るのが大変ですよね。。。貸し農園も、忙しくなって、荒れ放題にしている方をたまに見かけます。
イートローカル探検隊は、細かな管理はいりません。仕事で忙しい月は休会も可能です。
猫カフェ的という点では、ある意味、現代的な農業との関わり方なのではないでしょうか。

そして、イートローカル探検隊は「農業体験」ですが、貸し農園は「農体験」なのかもしれません。
「業」、すなわち商売としての農業を見られる。農業を商売としているプロフェッショナルと一緒に作業したりお話したりできる。
その意味では、貸し農園でできることは、農業の体験ではありません。
典型的には、出荷作業も大事な農作業ですが、貸し農園ではこれは体験できません。そこに農家の工夫、あるいは日本の青果流通の課題などが見えてくるわけですが。

そして、イートローカル探検隊は、地元の美味しいを支えています。そういうやりがいも付いてくる。
この日、中屋農園で収穫し、梱包作業をした春菊は、午後に行われる国立駅前でのマルシェに運ばれていきました。

とまあ、イートローカル探検隊はまったく新しいサービスなので、なかなか説明が難しく。。。
一生懸命、ツラツラと書いてみました。

いずれにしろ、時代の流れは確実に、このようなプロ農家と市民のオープンな関係、これがスタンダードになってくると私は信じています。それが都市農業の向かうべき先です。

マンハッタン島には200以上のコミュニティ農園があるらしい、と以前このブログで書きました。
それは素晴らしいことで、農の都市における役割の大きさを示してくれていますが、あくまでコミュニティ農園にすぎません。商売としての農業がそこにあるわけではない。
生業として農業をしているプロが、街なかにいる。それが東京の都市農業の世界的特徴です。

せっかくだから、そうした東京の特徴を活かしていきたい。エマリコくにたちはそう考えます。
もちろん、農家さんと市民はWIN-WINの関係で。

「東京を、もっと美味しい街にしよう。」
エマリコくにたちのブランドメッセージですが、だんだんとその具体的方策が見えてきた気がしているのです。

というわけで、イートローカル探検隊は隊員募集中です~!
ご不明点があれば、お気軽にお問い合わせください。

https://e-tan.tokyo/

菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

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株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。

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