株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2023.07.20

まだまだアオハルだよ

拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

武蔵境の駅前に、お店を出しました。

中央線沿線では国立や西国分寺に店を持っているわけですが、それと比べると、けっこう23区方面に寄りまして、ちょっとチャレンジングだなと思います。

でも、僕らはベンチャー企業なので、その基本精神は、チャレンジあるのみ、です。
ベンチャーの語源は、アドベンチャー=冒険=ですから。

もちろんそれで火傷してしまうこともあるわけですけど。

しかし、ソーシャル・ベンチャー(社会課題の解決をビジネスを通じて目指す企業)は、不可能性に挑戦をすることを宿命づけられています。であるからには、挑戦をしないことは、自らの存在意義の否定になってしまいます。

先日、創業から12年経ってまだベンチャーって言っているんだね、ということを言われまして。

何年経ったからベンチャーではなくなる、ということはないのだと思いますが、でもたしかに明治時代から続いている企業がいまだにベンチャーを名乗っているところは見たことがありません。成熟もまた必要なことかもしれません。
ただ、永遠にとまでは言わなくても、まだまだ当面は、おじさんになっても青春を唄っているロックミュージシャンのような気持ちでいたいと思います。

それに、です。

創業してみてあらためて気づいたのですが、農業の分野は進歩スピードがどうしても遅くなるんです。
それは、農業に携わっている人が怠けているとかそういうことではなくて。

たとえば、いまトウモロコシが出ていますが、トウモロコシの販促というのは、僕らも創業12年でまだ12回しかやったことがないのです。
これがたとえばカップヌードルであれば、年中、ああだこうだと試行錯誤できるわけですが。
しかも、年によって、出来高も品質も異なってきます。

熟成に長い年月をかけるウィスキーの新興企業があったとして、その企業が12年経ってまだベンチャーを名乗っていても、なにもおかしくないですよね。18年ものとかはまだ世に出ていないわけで。
それと同じようなことかなあ、とも思います。

創業時は、エマリコくにたちをもっと速いスピードで成長させていく予定でした。
でも、こうして農業について知り、冷静に周りを見渡せば、地に足を付けた成長という観点では、悪くないスピードで来ているようにも思います。

まあ、でも、僕らの手元にある商品はほんとうに素晴らしいので、一刻も早く多くの人に知らしめたい、という強い思いがあるのも確かです。

4月に「地域循環農園 やっほー!」を始め、今月に武蔵境駅前に出店したばかりですが、まもなく、もうひとつ(いや、もしかしたら2つ)新しい事業が始まりそうです。
ここからスピードをちょっとばかり上げていきたいと思います。しっかりと土を踏みしめながら。

※※※求人情報※※※
私たちの土台となっているのが「集荷」です。農家さんの想いを伝えるために不可欠な業務です。
エマリコでは、集荷スタッフ(アルバイト)を募集しています。
リタイアメント層やフリーターさんも活躍中です。運転が好きで農業に関心がある方にぴったりのお仕事です。
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菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

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株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。

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