株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2023.10.31

これでもか!多摩の名産品は、数えきれないぞ!

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拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

今回はとってもお腹いっぱいになった話です。

先日、パレスホテル立川にて、「多摩の地域食材を使った特別メニューの試食及び情報交換会と観光セミナー」(長い…)というイベントがありました。(主催:東京都商工会連合会 多摩観光推進協議会様)
多摩エリアのホテル関係者や飲食店関係者が集まって、パレスホテルの料理に舌鼓を打ちつつ、地元である多摩の食材の魅力を感じよう、そしてそれを観光業の活性化にも活かしていこうというイベントでした。
もちろん最後に商談する時間帯もあります。

今回の料理を監修されたパレスホテル総料理長の毛塚智之さんは、以前より多摩エリアの食材の魅力に注目している料理人のひとりです。(多摩エリアの住人でもあります。)
今回、弊社エマリコくにたちが食材調達の一部を担わせていただいたこともあって、素晴らしいコース料理のご相伴に預かってきましたので、その品々をご紹介したいと思います。

ひと品目。
カラフルなお芋。イモ!イモ!イモ!(首相の演説かw)
十勝こがねは、立川の中丸さんから。十勝こがねはホクホク食感が美味しいジャガイモですが、芽が出にくいので長い期間楽しめるのが特徴です。
ムラサキ色は、ご存じ、シャドークイーン。東京西洋野菜研究会さんから出荷いただきました。
そして、さといも。こちらは国立市の土方さんです。
さらに、ムカゴが入っているんですね。すごい立派です。こちらは日野の由木農場さん(たまごで有名!)。ムカゴはなかなかスーパーには流通しないんで、ぜひ直売所で探してみてほしいですね。
ソースに使われている人参は日野の立川博さんです。

お芋のテリーヌだけでも、こんなにカラフルで特徴的な多摩エリアの野菜が使われています!
さらに、添えられているエディブルフラワーにも注目。こちらは横山園芸さん(清瀬)です。
エディブルフラワーのおかげでお皿全体があでやかですね。
「見た目だけでなく、食べておいしい花を目指している。そのために肥料も工夫しています」とのこと。
(参考 https://www.instagram.com/yokoyama_nursery/ )

さて、お次は、スープ。
きれいな脂が浮いているのが分かりますか?

東京うこっけい(by伊藤養鶏場)の骨でダシをとっているんです。味わいも透き通るようです。
江戸東京野菜である滝野川ゴボウ大蔵ダイコンが入ったポトフです。
長ネギは、我らが国分寺のエース、榎戸農園の長ネギです。
(参考 ”烏骨鶏に革命を” 伊藤養鶏場(立川) https://tottofarm-ito.com/ )

すでにかなりテンションあがっているんですが、飲み物の紹介も忘れずにしなくては。
『三鷹IPA』などを作るクラフトブルワリー・OGAブルーイング(KUNITA-CHIKAでもたびたびオンメニューしています!)、メルロー主体の赤ワインはヴィンヤード多摩(こちらはくにたち村酒場で飲めます!)、そして稲城の梨を使ったぜいたくなジュース。これは不勉強ながら知らなかったです、めちゃうまい。
今回は残念ながら日本酒の紹介はなかったです。多摩産の日本酒は年々美味しくなっていることも申し添えておきたいと思います。
(ご参考 ヴィンヤード多摩(あきる野) https://vineyardtama.com/ )

メインの一つ目、魚介にいきましょう~。
ソースに使われている長ネギとキャベツは国分寺産です。

魚介は福島産ですが、そこに添えられているパプリカは多摩市の『香りパプリカ』
私たちの主要取引先のひとりである、増田保治さんの得意品目です。
多摩でこんなに厚手の高品質パプリカが取れるとは!
パプちゃんとリカちゃんも大喜びですね!(このキャラクターの出自が分かった方は、相当なエマリコマニアです※)

なお、カリフラワーは、先日のグランデュオ立川でのトークセッションに来ていただいた立川の岩田純一さん作。

さあさあ、次はお肉料理だ!
東京のお肉といえば、TOKYO-Xですね!

ロースがこんなに分厚く!ぜいたく~!
なお、こちらのTOKYO-Xのロースは澤井農場さんにご用意いただきました。
TOKYO-Xは、最終出荷している東京都内の農家は3軒しかないんですね。正真正銘の東京産のTOKYO-Xは非常に貴重です。
八王子の高月地区にある澤井農場さんはお米もたくさん作っていて、澤井農場の米粉クッキーはしゅんかしゅんかの大人気商品です。クッキーの表面に豚のマーク付いていますよね?それは養豚もやっているからなんですね。(気づいている方は相当なエマリコマニア!)
TOKYO-Xは脂身に臭みがまったくない、ほんとうに美味しい豚さんです。
壇上でTOKYO-Xの魅力を語る澤井農場さん↓

添えられているキッシュもまた美味しくて。
檜原村のまいたけと多摩市の肉厚しいたけのキッシュ。
キノコの香ばしさが鼻を抜けていく。最高です。ヴィンヤード多摩のワインとマリアージュたるや!

さきほどの多摩市の増田保治さんのもうひとつの得意品目が菌床しいたけなんです。味が濃いです。
(参考 http://agriagritama.jugem.jp/?eid=277 )
意外に思われるかもしれませんが、キノコ類も鮮度がすごく大事。しゅんかしゅんかでは、しいたけの鮮度にも気を遣っています。

そして。最後の料理にわたくし、感動いたしました。まったくおべんちゃらではありません。
ふだんスイーツはそんなに食べる方ではないんですが、これは美味しかった!!
薄緑色のブラマンジェ。

東京牛乳東京狭山茶のブランマジェ仕立て 東京紅(柿)のコンポート添え」。
お茶の苦味がほのかにありつつ、全体をつつむまろやかさ。そして東京紅ならではの、色の鮮やかさ。
なんとも形容しがたい美味な一品でした。

今回、東京紅は、ちょっとばかり季節が早いというところ、無理を言いまして、小平ファーマーズ・マーケットさん(通称ムーちゃん広場)に用意していただきました。
(小平ファーマーズ・センターは、青梅街道駅から徒歩1分という便利な立地なので、電車でもぜひ行ってみてくださいね! 参考 https://www.instagram.com/kodaira_fm/ )

ちなみに、柿の東京紅は、東京都で開発された東京都オリジナル品種です。
特徴としては濃い色合いのほか、甘みが強くて肉質はち密。広く好まれるタイプの味わいだと思います。

お茶農家の西村園さんは、壇上で、「なかなか狭山が東京だというと混乱を招いてしまっていて」とおっしゃっていました。東京の瑞穂町も狭山地域なんですね、歴史的には。あいだに埼玉との県境が走ってしまっているのですが。
瑞穂町には高品質なお茶を作る農家がたくさんあります。ぜひお試しください。
しゅんかしゅんか国立店と武蔵境店でも取り扱いがありますし、ネットでも買えます。
(参考 東京の茶工房 西村園 https://knishimura.com/

ということで、お開きになった試食会でしたが、まさに堪能、堪能。
多摩の魅力をめいっぱいいただきました。

あ、そうだ、さらにお土産もあったのでした。奥多摩産「ゆずバター」、そしてあきる野の「秋川牛カレー」をいただきました。
これでもかという、多摩エリアの名産品の数々。

今回のブログでご紹介したものは、全国、いや全世界、どこにだしても恥ずかしくない商品ばかりです。
東京にだって美味しいものは山ほどあるんだぞ!!!

もとよりエマリコはそれをPRする会社なのですが、ますます胸を張ってやっていけると思います。
多摩観光推進協議会さん、パレスホテル立川さん、ありがとうございました!

※パプちゃんとリカちゃんが登場するのは、弊社が執筆している連載ブログ『親子で楽しむ直売所散歩』(TOKYO GROWN)です。こちらでも、東京じゅうの美味しいものをどんどん紹介しているので、ぜひご覧くださいね。現時点で5回目まで掲載しています。
第1回はこちら。
【第1回】西東京市・野菜屋れいもん堂の“こわ~いお面” 編
https://tokyogrown.jp/news/detail?id=1486069

菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

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株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。

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