社長のBLOG
拝啓 東京農業を応援いただいている皆様
このブログにもかつて書いたとおり、人材育成!!をスローガンにやっている今年度。
その方向性について、少しツラツラと書きます。
前々から、「マネジメント勉強会」と称して、会社経営にまつわる色々を社員のみんなに月1回のペースで講義しています。
自分で言うのもなんですが、教えられること、教えたいことは沢山あります。
でも、ここで考えなくてはならないことは、組織のリーダーが教えられることの限界です。
リーダーが持っている知識や技能を仮にすべて伝授できたとすれば、そうするとリーダーと同じコピーが沢山できるわけですから、それはそれで強いですね。
けれども。
コピーがどれだけいても、数では突破できない場面がビジネスの世界には数多くあります。
リーダーがどんなに優秀であっても、人間である以上、弱点や苦手な分野はあるからです。
野球で言うと、イチローが9人いても勝てないわけで。ホームランバッターも必要だし、リリーフピッチャーも必要です。
まあ、大谷翔平が9人いたら相当強いとは思いますが…。そういう奇跡は起きません。
ビジネスの海原を渡っていかなくてはならないベンチャー企業にとり、本当に必要なのは、リーダーと同じような知識や技能を持つのではなく、自分ならではの尖った得意分野を持ったメンバーだと思います。
私の知識は貪欲に吸収しつつ、一方で私が弱い方面ではむしろ助言し、指南をしてくれるような、そういうメンバーがどんどん育っていく必要があります。
創業から6年、30歳が見えてきた社員も多いところ、そういう自覚を求めていきたい。
それがベンチャー企業で働くということの、厳しさでもあり、そしてだいご味でもあるのです。
株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。