株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2023.04.26

とりあえずビアガーデンやるよ的な農園(笑)

拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

中学だか高校の理科でやった以下の単語を覚えてますか?
窒素循環とか炭素循環とか。

なんかそんなのあったなあ、という感じです、私は。
いちおう、センター試験は「生物」だったけど。理科に限らず、受験のことってあんまり覚えてないですよね。いま受験してもぜったいに受からないですからね。

さて、先日、「地域循環農園 やっほー!」なるものを国立市でオープンさせました。
15アールくらいあります。

で、”地域循環農園”と付lけてしまったんですよね。
窒素循環も炭素循環もよく知らないのに(笑)。

とりあえず生態系の簡単な図式としては、窒素は微生物によって土中で固定される。生物が利用しやすい形にしてくれる。(らしいです。)
炭素の方は光合成ですね。それでエネルギーとして生物が利用できるようになる。(らしいです。)

でもって、何が循環なのかといえば、炭素は呼吸とか燃焼とかで、大気に二酸化炭素として戻る。これは分かりやすい。
で、窒素は、これが分かりにくいんですが、脱窒素細菌なるものが「脱窒」なるものをせっせとしている……らしいです。細菌の仕事はイメージがわきにくいですけどね。
でも、窒素が多すぎても土壌にとってはよくないので、これも大事なことなのです。

そうした生態系の循環があるところへ、人間の社会活動がいろいろ作用してくるわけですね。とくに都市では。
都市には「炭素や窒素が固定されたもの」が運ばれてきます。
具体的には食物として。人間が(あるいはペットが)食べないと生きていけないですから。食べ物はことごとく、炭素や窒素が固定されたものです。

で、これが食べられなかった場合には、都市では基本的には燃やしてしまいますよね。
それは家庭や飲食店の食べ残しとかだけではないわけです。
当社の取引先のひとつ、武蔵村山市のあらはたやさい学校では、近隣のそば店のだしがら(かつお節やこんぶ)、ブルワリーの麦芽かすを野菜栽培に利用しています。そういうものも含めて、都市では、自然界でせっかく固定されたものが無駄になっているといえます。
(あらはたやさい学校↓)
https://www.facebook.com/arahatayasaigakkou/?locale=ja_JP

「やっほー!」でも、ブルワリーからは麦芽かす、酒蔵からは酒かすをもらうことが既に決まっています。
ちなみに、これらは産廃業者にお金を払って処理してもらっているので、メーカー側の経済として良い話なのかな、と思います。

ただ、まあ。
そういう小さな循環を作っていったとしても、東京というとてつもなく巨大な消費構造が簡単に変わるとはちょっと思ってはいないわけです。
でも、そういう循環を考えて実践することとか、そしてその結果、美味しいものが生まれるとか。そこに人と人がつながってくる。
人と人が出会って、なんだか楽しい。漠としていますが、それが都市にいま必要とされていることじゃないですかね。

だから、あまり堅苦しくなくやっていくことが大事なのだろう、と思います。
経済も大事だし、温暖化防止も大事だけど、そこだけを突きつめていくと続かない。

さて、ここで。このブログを読んでいただいている方だけに貴重なインサイダー情報!(笑)

8月12日(土)の夕方から、「地域循環農園 やっほー!」にて、『くにたちの畑でビアガーデン!』やります!
複数の地元のブルワリーが駆けつけてくれます。夏の夜空の下、美味しいビールを、乾杯しましょう。
空が広いっていいですよね。周りの田んぼからカエルの合唱も聞こえるかもしれません。

詳細は、エマリコのFacebookページや「やっほー!」のInstagramにておって発信いたします。
https://www.instagram.com/yaho__________/
(アンダーバー10個。または「地域循環農園やっほー!」で検索。)

農園の最初の告知イベントが、ビールの会ってどうなんだろうか……(笑)。

ま、かっこつけて、というか、無理やりこじつければ、地元のみんなの心と心が循環する、だから「地域循環農園」なのだと思います。
……うーん、こじつけ感がはんぱないか。

「地域循環農園 やっほー!」、まだまだ計画が緩いのですが、たい肥を使った野菜の栽培もしつつ、BBQとかキャンプ体験も簡単にできる場所にしていきます。
都心企業とのコラボも考えています。

とりあえず、このへんで。ぜひ遊びに来てください。

それから!
このエリアには魅力ある食材がたっくさんあります!
それらを紹介する「宝探し型」直売所を開設したい。
クラウドファンディングの締め切りは明日4月27日(木)=エマリコくにたち設立記念日=まで!
※リターンは前売りのお買い物券なので、支援しやすくなっております。どうぞよろしくお願いいたします。

【地域の魅力は無限大!心ゆさぶる『宝探し型』直売所、開業挑戦中!(Motion Gallery))】

https://motion-gallery.net/projects/shunkashunka-emalico

菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

Photo

株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。

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