社長のBLOG
拝啓 東京農業を応援いただいている皆様
突然ですが、男性のみなさん、夏には日傘って使いますか?
(なんて季節外れな話題!外では寒風ふきすさぶ中、このブログを書いています。)
私は昨夏、ついに使い始めました。
あー使っちゃった。軽い敗北感。
この感覚、なんなんですかね?
無意識に染みついている文化が変わる瞬間の感情でしょうか。
しゅんかしゅんかは創業して15年目になるのですが、創業当時と明らかに変わったことがあります。
店頭の商品ももちろん変わっているのですが、お客様が変わっている。
お客様に男性が増えています。
うちのPOSデータはコンビニのような性別データがないので感覚ではありますが、まちがいなく増えていると思います。
理由はいろいろと考えつきます。どれが正解か、どれも正解なのか、それは分かりませんけど、たとえば、家事をする男性が増えているのは事実でしょう。家事の役割分担に対する価値観が変わっている。
関連しますが、共働きが増えているのは明らかな事実で、そうなれば当然に女性のほうが忙しいという日もあるでしょう。
コロナ禍に料理が好きになったという男子もいるかもしれません。本屋さんに行けば男性ターゲットの料理本を複数見つけることができます。
SNSで自分が料理したものをアップしようという男性も10年前より増えたかもしれません。
もっとシンプルな理由として、単身男性という世帯が以前より増えた可能性もあります。
理由はともあれ、マーケットにいる人数はもともと男性半分、女性半分。
考えようによっては、お客様の圧倒的多数が女性だった時代の方が、ちょっと変だったのかもしれません。
ときに、私たちも扱っている商品のなかで、いまだに圧倒的に女性だけが買うものがあります。
それは切り花です。
聞いた話ですけれども、欧州では、生花店には女性も寄るけれど男性がたくさん寄る。日常的に男性が買ってちょっとした贈り物にするという文化があるらしいです。
日本だと、よほど特別な日でなければ、生花店に寄るのはどことなく抵抗感を感じる男性が多いと思います。なぜだろう?
その理由はみなさんの推察にお任せするとして、重要なことは、日本の切り花の市場は、冠婚葬祭の簡素化などでマーケットが縮小しているんですが、その実、マーケットの半分が未開拓だ、ということです。
大きなポテンシャル。大きなチャンス。
まあ、文化を変えるのは一筋縄ではいきませんけども。
でも、冠婚葬祭の小規模化も文化の変化ですから、男性が買う時代が来ないとは言い切れません。
野菜の販売店にしても、無意識のうちに女性が使いやすいお店を目指してはいないだろうか?
それは悪いことではないけれど、もう半分のマーケットをいつの間にか捨てていないか、注意が必要だと思います。そこには大きなポテンシャルが眠っているかもしれない。
価値観として女性と男性のあいだの差がなくなってきたとはいえ、厳然としてマーケティング上は差があります(だから男子向けの料理本というものが存在している)。
極端なはなし、「料理男子向けの八百屋」とか「男性向けの生花店」とか成立する時代にになるかもしれませんよね。男性向けエステサロンがこれだけ増えているわけですから。
ということで、男性のみなさんからの弊社店舗に対するご意見、お待ちしております。

株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大商学部在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。「東京農サロン」監修。東京都東京エコ農産物認証委員会委員(R7~R9)。