株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2021.07.24

ペンギンたちは飲食店を巡り歩く

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拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

いま飲食店部門のメンバーが、『国立飲食店NOW!』というマップを作っています。
Google Map上にオリジナルの情報を追加できるという機能があります。そこに、緊急事態宣言中の市内の飲食店の営業情報を足で調べてきて載せています。
※マップにはコチラから


飲食店の情報を得るには「食べログ」やその他グルメサイト、Googleビジネスの情報などが有用ですけども、たびかさなる営業制限の混乱で現在掲載されているものが正しいかどうかが分からない状況になっています。
ということで、スタッフが足で稼いで、店頭に書いてある情報を転記しているのがこのMAPです。

当社の飲食店部門の場合、完全なお酒業態なので休業中。なので、空いた時間を使ってやっている取り組みのひとつです。

他にも、スタッフの発案で、チャリティの「いいね!お弁当」(売上をこども食堂に寄付。末尾チラシ参照)やクラフトビールの醸造所を紹介するオンライン・イベントの企画も温めて、休業中の時間を有用に活用しています。

マップ作成は、まあ、考えようによっては、自らの休業中に地域のライバル店を紹介するわけですから、敵に塩を送っているようなものかもしれません。

ですが、これの目的のひとつは、仕入先の応援です。

飲食店の休業に対しては東京都の協力金があるわけですが、仕入先にじゅうぶんな支援がありません。
卸業者さんは、飲食店で生まれる笑顔を影で支えている必要不可欠なインフラです。

で、その固定費は、ある程度の範囲の地域から、それなりの量の発注がまとまってくることで賄われています。
当社も卸売り部門で自社の車を動かしているのでよく分かりますが、ある程度のボリュームがないと物流なんてものは成り立たない。
でも、インフラであればこそ、1軒でも注文があれば商品を動かすようになっています
今は、営業している店が減り、営業していても20時で閉店するというこの状況で注文は激減しているでしょう。それでも、ランチだけやる店、あるいはいっそのことお酒を出そうという店、それを支えるために、ダイコン1本でも届けるという物流インフラを維持しているのです。

ということで、少しでもその地域からの注文量が増えることが大事なのですね。

そういうこともふまえて、当社は休業してしまっていますが(それはどうなんだというご意見もあるでしょう)、
何かできないかと飲食店部門のスタッフが考えた答えがMAP作成であったり、チャリティのお弁当であったり、クラフトビールに関するオンライン・イベントであったりということです。
これらの一連の活動を、街の先頭に立とうという意気込みで、「ファースト・ペンギンPRJECT」と呼んでいます。

この宣言の期間中、ぜひ積極的に市内の飲食店にお立ち寄りください。
お酒は提供していない場合が多いですけれど。もちろん、テイクアウトやUber Eatsでも構いません。
そこに入っているのは卸業者さんがお店まで大切に運んだ食材です。
よろしくお願いいたします。

来週金曜日に、このプロジェクトを広報するために、国立市内に新聞折り込みを入れます。そこの記載するメッセージをここにも残しておきたいと思います。

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緊急事態宣言につき、新しいチャレンジを始めます。

「ワインバル くにたち村酒場」と「Craft! KUTA-CHIKA」は、緊急事態宣言の再発令にあたって考えました。

飲食店は休業の協力金があります。では、仕入れ先などの周辺企業はどうだろう?

飲食店の周辺企業にはじゅうぶんな支援がないまま、ただただ飲食店の営業制限が続き、1年3カ月以上になりました。そういう状況ですから、営業を継続する飲食店さんの判断も間違っていないと思います。

一方で、私たちは、休業を選びました。

では、休業するなかで、何ができるだろう?

休業しながらでも、仕入先への発注をできるかぎり減らさず、市民のみなさんの「楽しい食卓」をサポートすることはできないか?

「ワインバル くにたち村酒場」と「Craft! KUTA-CHIKA」は、チャリティの”いいね!お弁当”、そしてクラフトブルワリーを紹介するオンライン・イベントを行うこととしました。
ぜひご参加ください。
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※「ファースト・ペンギンPROJECT」の最新情報は、Craft! KUNITA-CHIKAのSNSでぜひチェックしてください。
https://www.facebook.com/Kunitachika
https://www.instagram.com/craftkunitachika/


菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

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株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。

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